spice

今日で最終回！　3つ目のコンセプトのお話です

「デザインしないデザイン」

読んで頂く方にとって、少し難解な題材かもしれませんが、
お付き合い下さいね！

デザインとは
形あるものを足し算して作り上げることだけではないと

そのものの良さを最大限に生かすために
出来る限りの引き算をする（デザインしない）

そして、それを実現する為に必要な
考え方や精神（形（デザイン）でないもの）を
デザインしていくということだと考えます

もののセレクト、空間作りなどなど……
出来上がったお店で
この考え方を実感して頂ければと思っていますが

その中で、この考え方を実現する為に
お客様にご理解、ご協力が必要な取り組みがあります

それはショップバッグを原則的には作らず
お客様にはエコバッグを持参頂くということです

ショップバッグの大きな役割である、「宣伝効果」「イメージの確立」など
現時点の私達にとって必要性を感じなくなっていますし
最近の世の中の流れ、お客様の考え方などからも
買い物袋は持参という考え方が常識になりつつあります

とはいえ、この方針をご存じない方やご理解頂けない場合もあるでしょうし
全てのお客様に私達の考え方を押し付けるわけにもいきません

ですのでこちらがご用意するエコバッグは
メーカーさんにご協力頂き
お洋服を作った後の残布を利用して製作し
有料で提供するということにしました

残布を利用するということは
当然のことながらその時々で
生地や柄の違うものが出来上がるということです

このように
デザインをしないということ
あるものを最大限に生かすということを選択した先に
意図せずしてデザインが生み出されています

そして最終的には、用途のなくしたものが必要とされるものに生き返り
環境にも配慮した行動にも繋がるという
新たな価値観を創造しています
こういった考え方が「デザインしないデザイン」と私達は捉えています
共感頂けるお客様には是非私達と一緒に行動して頂けると嬉しいです

これまで3回に渡ってお伝えしてきましたコンセプトのお話

spiceを立ち上げるにあたり、みんなで色々と話し合って
この3つのコンセプトを掲げることになりました

これから
このコンセプトがどのように展開し、反映されていくのか
乞うご期待です！

2つ目のコンセプト

「着て感じる服から　感じてきる服へ」

こちらは菊地が命名をしてくれたものです

このキーワードに関しては、現段階では抽象的な表現でしかお伝えできないので
準備を進めていく中で、ご理解頂ければと思っていますが…

着て感じる服とはSCOTLAND MART
感じてきる服とはspiceのこと

SCOTLAND MARTはファッション性を追求して
菊地をはじめ、私達が様々なコーディネートで
純粋にお洋服を着ることの面白さや奥深さを楽しんで頂いています

一方、spiceはお洋服を楽しむという事はもちろんですが、
お客様自身が五感をフル活用してもらえるようなお店作りを目指しています

「感じるということ」

おそらく毎日の生活の中で
何も感じずに生きているという方はいないのですが
大人になればなるほど、感動する瞬間は少なくなったような気がします

現時点での自分を振り返っても思うことですが
新しいことを進めることにより、日常がいっぺん
ありふれた日常の中にも、様々なヒントがあることに気づかされます

そして、新しく何かを生み出すには
新しい感覚や知識が必要だということも

結局のところ、私達自身がどんな視点でものごとを見れるかが重要で

感じることで発見がある
それが生きていることの楽しさや　嬉しさになり、活力になるのだと

ごちゃごちゃ書いてしまいましたが
私達のご提案する色々をお客様に感じてもらい
その先に選ぶものがspiceのお洋服であったら
私達は嬉しいなと思っています